先日お客様に
『乾いたまま切るんですねー』
と言われたのですが、スタイルや髪質によって変えています。
ある程度長さを切ってスタイルを変えるときは濡らして、
量の調節がメインの時は乾いたまま、
クセ毛のカットの時はハーフウェット
つまりびしょびしょにせず少し湿らした状態でカットします。
クセの出やすい毛は、乾いた状態で切ると
洗って再度乾かしたときうまく収まらないことがあります。
かといって完全に濡らして切るとクセが伸びてしまい
これまたクセが読めない。
なので少しだけ濡らしてクセが一番出る状態で
収まるところを計算しながらカットします。
また、濡れている状態でスキバサミで切ると
パサパサになりやすいので、乾いた状態で仕上がりの重さを
しっかり見ながら量を調節します。
調節の仕方もスキバサミですくだけではなく
3種類の切り方の中から、髪質に合ったものをチョイスします。
なんとなく切っているようで
実は結構考えて最適なハサミ、カット法をチョイスしています。
濡らして切るときには水ではなく
電子トリートメント『M3.5』で濡らします。
そうすると、水だけでカットした時よりも
髪がしっとりします。
少しでもカットによるダメージを減らし
まとまりをよくするため
日々研鑽しております。
一つ言い忘れましたが
必ず乾かした状態で切ってください。
欲を言えば、乾いた状態で切って
一度濡らしてもう一度乾かして
最後もう一度チェックしてしていただくと
自然な丸みが付きやすいです。
失敗が怖い方は、ご相談いただければ
前髪カットだけでも受けまわっておりますので
お気軽にどうぞ!
卒業式のお祝いにお母さんから
娘さんに電子トリートメント施術のプレゼント!
素敵ですね。
『すいてください』というオーダーでしたが
前回のカットで結構すいてあったらしく
あまりすきすぎるとパサパサになってしまいますよと
説明し、重いところだけピンポイントで量を減らしました。
長さは変えず少し内巻きになるように段を調節。
ボブの状態から伸ばしてきたら
肩に当たると跳ねますので
毛先だけすこ~し内巻きななるように
カットしてあげるとまとまりやすくなります。
あとは、電子トリートメントで
髪の水分量を上げたので
ツヤツヤになりました!
素敵な卒業式を!
と、お客様に質問されました。
いや、使いますよ。
でも必要な部分に必要なだけしか使いません。
スキバサミをたくさん入れられて
バサバサになった経験がある方も
いらっしゃるのでは?
スキバサミは簡単に量を減らせる
便利な道具ではありますが
無差別に狙ったところ以外も切ってしまうという
マイナス面もあります。
特に髪の量が多い方は
美容師も何とか軽くしようと
一生懸命梳いた結果、全くまとまらない
残念なスタイルになってしまうことがあります。
そうして、お客様がスキバサミ恐怖症に
なってしまいます。
スキバサミと一言で言っても
私は4本のハサミを使い分けています。
スキ率と言って
一回ハサミを入れた時に
切れる率が違います。
左から5%、30%、40%、80%
女性に使うのは5%と40%
男性には30%と刈り上げ用の80%。
基本的に、女性の場合
5%のスキバサミで全体に一回ずつ
入れるだけです。
スタイルチェンジでバッサリ切ったときのみ
毛先40%のハサミで少しなじませます。
それだけ。
2度も3度もハサミを入れません。
梳けば梳くほどバサバサになるのを
知っていますからね。
それでも重い場合は
普通のハサミで重いところを取るか
こんなハサミで
頭の丸みに合わせて段の入れ方を
調節します。
一概に重いからと言って
量が多いとは限りません。
どちらかというと
この段の調節の方が大事だったりします。
頭の丸みに合わせた段を入れると
頭の形にフィットしたスタイルになり
バサバサにならず、モチがいいのです。
ちなみに、一般的に市販されている
スキバサミのカット率は50%…
3回ハサミを入れたら
50%の50%の50%…
87%は切れてしまいますので
スカスカになってしまいます。
50%のハサミはプロでも使いこなすの
難しいのでご自分では梳かないのが
無難ですね。
量を調節するというのは
ベースのカットよりも
奥が深くて美容師の技術力の差が
出やすい技術なのです。
スカスカになってお困りの方
ご相談ください。
貴女の髪は本当はもっと
まとまるはずの髪なのかもしれないですよ。
ショートスタイルにしたけど
なんだかバランスが…
ってことがよくあります。
ショートスタイルは襟足のバランスが
超重要!!
でも襟足って生え癖が強いことが多いので
バランスがとりづらかったりします。
また、すぐに伸びてきたことが気になったりするので
襟足の切り方がスタイルの持続性を左右します。
でもね、クセっ毛さんでも
襟足をキュッと締まるように切ってあげれば
すっきり収まります。
ストレートに見えるでしょう?
実は結構なクセっ毛さんなんです。
切る前がこちら
ちりちりっとしたクセと
大きくうねるクセがいり混じっています。
しかもボリュームが出やすいので
ただ単に短くすると爆発してしまいます。
梳くとスカスカになりやすく
一見簡単そうですが実は結構難しい髪質です。
こういった髪質は直線的にカットすると
絶対に収まらないので、
頭の丸みに合わせ全て
曲線でカットします。
私の持てるテクニックをすべて使い
ショートでも収まるスタイルにしました。
それでもショートの場合の
おススメメンテナンス期間は約1.5か月です。
この秋ショートおススメです。
いつも艶髪などを載せているこのブログですが
美容師の基本は『カット』
コーティング系トリートメントや
アイロンを使えばいくらでも艶は出せますが
カットでのおさまりは技術力の差が
はっきり出ます。
カットが下手な美容師はまずいですよね…
でも、とんでもカットしている美容師って
意外と多いのも事実。
特に、多毛の方や、くせ毛の方は
ひどいカットをされてしまうことが多いようです。
すかれすぎて逆にボリュームが出てしまったとか
ぱさぱさになってしまった経験はありませんか?
クセ毛のカットは
緻密なレイヤーコントロールと、
ボリュームコントロールにより
ハンドブローでもきれいに収まるようになります。
スタイルや長さ、くせの強さによっては
縮毛矯正をしたほうがいいばあいもありますけどね^^
before
襟足がぼてっとしてしまっていますね。
ボリュームがお悩みだそうで
前髪の上の部分がボコッと膨らんでしまいます。
after
頭の形がきれいに見えるようになりました。
乾かすだけできれいに収まります。
悩みだった前髪上の部分も
ふんわり軽くなりました。
すきばさみは最小限にとどめ
レイヤー(段)の重なりでボリュームを
コントロールしています。
正面から見ると頭がコンパクトに
小さく見えるようになりました。
ショートの場合、スタイルのもちは約1.5か月。
どうしても耳の後ろの部分に重さがたまってしまいます。
定期的なカットで常にお手入れいらずの
スタイルを維持することができます。
《レディースデザインカット》
Ponteのカットでは、髪を傷めないための水分導入と、髪の保湿を重視しています。
【POINT】
ヘアカットは、ヘアスタイルを作るための基本となるものです。
そのため、美しいヘアスタイルを作るためには、
高いカット技術が必要です。
当店では、
仕上がった時点での軽さやビジュアルだけでなく
再現性、持続性を追及したカット技術と上質なトリートメントによって、
美しさを健やかさを併せ持つヘアスタイルをご提案いたします。
当店のカットでは
・2013年度 雑誌VOCE
ヘアケア部門ランキング1位獲得
・日本最大のコスメティック・口コミサイト@コスメ 第1位獲得
・モンドセレクション銀賞獲得の
ヘアリートメント【M3.5】を
標準仕様し、髪の内部に水分浸透させながらカットします。
美容院でカットがないところってほとんどないですよね。
カラー専門店てなところもありますが、
【カット】は美容師のスキルの中で基本中の基本。
しかし、奥が深く最も難しい技術なのもカットでしょう。
私は自分のカットが一番うまいなどと
うぬぼれるつもりはありませんが
新規のお客様の髪を見ると
『メチャクチャヘタだな』ってカットに出合うことが
多々あります。
最も多いのが、髪が多い人への“ドカスキ”といわれる状態。
これですね。
…かわいそう
すきばさみの痕がドカッとついて
毛先がスカスカな状態。
量が多いからといってここまで梳いてしまうと
髪はバサバサに…絶対にまとまりません。
『髪を梳くと傷む』という検索から当店のHPに
たどり着く人が多いのも、
変な梳かれ方をしたせいで傷んだような感じがしてしまう方が
多いからでしょう。
ちなみにこちらのお客様は
少し直すまでに何ヶ月かかかりましたが…
直りました。
毛先までしっかり髪がありますが
お客様は【今の方が軽い】とおっしゃいます。
要は、ただ梳けばいいってものではない!
毛量調節の美学がそこにはあります。
もちろんベースカットが大事なのは
言わずもがなです。
頭は球体なので、
球の形を捉えられなければ、
おさまりよくカットする事はできません。
ポンテのカットは頭の形を立体で捉え
おさまりを重視したカットです。